こんにちは、阿部悠人です。
僕自身、これまで商業出版で書籍を4冊出版したことがあります。この経験を基に一般人でも本を世の中に出していく方法について解説します。
まずは書籍を出版するメリットについて見ていきましょう
書籍を出版するメリットとは
①信頼性が高まる
②知名度の向上
③ファンの獲得、教育
以上の3つです。順番に解説します。
①信頼性が高まる
まず、書籍を出版するということは何かしら商品やサービスをお持ちでそれを宣伝するために行うかと思います。今現在は世の中にたくさんの同様物が出回っており、その中からあなたを選んでもらうようにしなければなりません。
そこで「信頼性」を勝ち取ることで売れるようになります。
例えば、お客さんが将来のお金に対する不安を抱えているとしましょう。
数多くのお金稼ぎ、資産構築法がある中でどの業者、やり方を選んだらいいかわからないとなるはずです。
その際の決め手として「安心して」頼れそうな方ならそちらを選ぶでしょう。
その安心というのは複数要素はありますが、知っている企業か、実績があるか、お客さんの声はどうなのか?などなど。
その1つの実績として書籍を出しているというのはその業界の実績者であるという認識を多くの人が抱いているため1つの決め手となり得ます。
またこれは昔からの固定概念ということでもあり、書籍は誰でも出版できるわけではなく、さらに出版されるまでに文章の構成、表現、誤字脱字など何度もチェックされて世の中に出されるため情報の正確性が高い、つまり信頼におけるとなっております。
実際に僕自身も初めて会う人には効果的で、書籍を出版していることを話すとそれだけで「凄い」と言われます。最近は出版はだいぶハードルが低くなり、そんなに珍しいことではありませんがまだ書籍は大きな効果を発揮します。
②知名度の向上
普段はブログやサイト、各種SNSを通して情報発信をされているかと思いますが、そこでリーチできない層にもアプローチ可能です。
書籍は全国の書店で並べられ、不特定多数の人が手に取ります。
さらにAmazonや楽天などのネット通販サイトにも並べられたり、購入した人がメルカリ、ヤフオクなどのサイトにて販売し、2次流通として出回ります。
僕自身、起業する際にたまたま手に取った1冊の書籍がきっかけでした。
それは『プータロー・アフリカで300億稼ぐ』という中古車輸出で成功された金城琢磨さんの書籍で、その本のおかげで今の僕があると思っております。
このサイトを立ち上げたのも、僕の情報を通して1つ踏み出すきっかけになればという想いからです。
話がそれましたが、様々な場所で流通する本があなたの営業マンとして活躍してくれます。
③ファンの獲得、関係性構築
書籍を手に取った方は基本的に「お金を支払って」いる状態でブログやSNSのフォロワーよりも信頼関係が濃い状態と言えます。その分、本気度が違いますし、あなた自身の話をよく聞いてくれる関係性となります。
なので商品やサービスが格段に売れやすくなりますし、リピーターにもなってくれやすいため業績も安定していくようになります。
出版の種類
ここでは出版の種類を以下の3つに分類しました。
①商業出版
②自費出版
③電子書籍出版
それぞれ解説していきます。
①商業出版
一番メジャーな出版方法です。
僕が出版したのもほぼほぼすべてこちらです。
出版するのに印刷や製本、そして在庫の保管などのコストはすべて出版社が負います、なので出版社からするとあなたは投資先となり、読者に購入してもらって利益を得ていく形になります。
出版社のコネクションを使って、全国の書店で販売されていきます。
②自費出版
こちらは商業出版と違い、ご自身で費用を全て負担して出版する方法です。
自分で費用を出す以上、好きなように出版が可能となります。ただ、基本的には本を出版することで自分の価値観や情報、ノウハウなどを世の中に出していくことになるかと思いますが、同時に多くの方に手にとって頂く目的でしょう。その際に、「売れる本」にしていく必要があり、ここはプロである出版社のアドバイスをしっかりと聞き、それに習って執筆するのがオススメです。
多くの情報サイトでは自費出版は自分の好きなように出版できるのでオススメとありますが、費用が結構かかりますし、さらに本当にデキる人以外陳腐なものになってしまう可能性も大いにありますのでオススメはしません。(単なる自己満で出版したいなら良いでしょう。)
ちなみに自費出版の場合には書店に並べる流通が出来ないため、これまた本来の自分でリーチ出来ない層へのアプローチが出来ないということになります。
そして費用も1000冊につき200万円近くかかってくるなど高額な費用になります。
③電子書籍出版
まだブログも書いたことがない、または小さい。
とりあえず、書籍を出版してみたいという方は電子書籍出版がお勧めです。
商業出版は出版社が売れると判断した場合なら出せますが、無名の素人に関しては結構難しい戦いになります。
ですので、一旦電子書籍を出し実績を作ってから商業出版に取り掛かるのがベストです。
殆どお金もかからず、また売れたり、ページが読まれるごとに印税も入ってきますのでやってみる価値はあるでしょう。
出版の手順
それでは出版の進め方について解説していきます。
今回は2つのケースに分けて行きます。
①その業界で無名、これから情報発信していく
②すでに知名度があり、情報発信もしている
では、それぞれ見ていきましょう。
①これから始める方向け
何かしらの分野で実績がある、ないしない場合でも「知名度」がないなという方は情報発信をし、ファンを獲得するところから始めていきましょう。
書籍は出せば勝手に売れていくわけではなく、自分自身で宣伝活動をしなければ中々厳しい戦いとなります。
ですから、地道にブログやSNSなどを使って情報や価値提供に努めファンを集めていきましょう。
1.ブログを執筆
すでにブログをある程度書いている方は次のステップの2に進みましょう。
「書籍を出版したい!」と考えている人がまずやるべきことはそのための実績作りです。
そのコンテンツが求められているかどうかを確かめる上でまずはすぐに出来るものから取り掛かっていきましょう。
その中でお勧めなのがブログです。自分の持っている知識経験をすべてブログを通して伝えていきましょう。良質なコンテンツであれば、人が求め集まってきます。
またある程度記事を執筆した後は次のステップである電子書籍の出版の原稿として活用していくことが出来ます。文字数の目安として2万文字程度が良いとされており1記事2000文字とすれば2週間程度で出版まで持っていくことが出来ます。
2.電子書籍出版
電子書籍の出版において出版社がたくさんあるように、電子書籍の出稿先も複数あります。
主なプラットフォームは以下の4つです。
①Amazon Kindle
②楽天kobo
③GooglePlayブックス
④Apple iBooks
それぞれの比較材料として
・売れるかどうか
・報酬はどの程度か
上記の2点を見ていくのが早いです。
それらを総合的に考慮して「Kindle」が一番有名で印税も高いのでお勧めです。
ちなみにすべてのプラットフォームに出すという手もありますが、kindleで最高報酬の70%を得るためにはkindleのみだけに出版する必要がありますので、今回はここだけにします。
②すでに実績のある方
すでに情報発信をされていて、知名度やファンの方が多数いらっしゃる場合は商業出版を考えていきましょう。
出版社の方が決める材料としてその本が「売れるかどうか」に尽きます。
企画や内容によって書店に並べておけば自動的に売れていく場合もありますが、たくさん書籍がある中で選んでもらうためには、すでにあなた自身のファンの方に購入してもらうのが手っ取り早いです。
なのでフォロワーがいらっしゃる場合はそちらをアピールすることである程度の売り上げの見込みが立ちますので企画も通しやすいでしょう。
今回、商業出版を進めるにあたり2つアプローチがあります。
①出版社に直接交渉する
②出版コンサルタントに依頼する
それぞれ解説していきましょう。
1.出版社に直接交渉する
まだ出版された経験がない方には結構ハードルが高いです。
知人に出版社の方がいる場合はその方に相談してみるのが早いのですが、そんな人脈がないという方は企画書を作成し、メール等でお送りしていきます。
出版社はかなりたくさんの会社があり、そしてそれぞれ得意な業界、ジャンルなどあります。
参考までに日本の出版社一覧を載せておきますのでご覧ください。
業者選定、企画書の作成、交渉、出版の流れなど考えることも多く初めての方にはお勧めしません。
すでに出版したことのある方は、出版した出版社に「今度はこの企画があるんだけどどう?」と相談を持ち掛けると話に応じてくれると思いますのでやってみてください。
2.出版コンサルタントに依頼する
手っ取り早く書籍を出版したい!そんな方にはお勧めです。
ただ、この手のものも対応する業者によって価格やサービスがピンキリなので、しっかりと吟味する必要があります。
出版コンサルタント会社に依頼する場合は300万円、個人に依頼した場合は100万円程度費用を要します。
企画の立案、出版社の選定、交渉をしてくれ出版まで持っていきます。ただ、依頼したから出せるとも限らず通らない可能性もありますのでその点は予め理解しておきましょう。
出版が決まった後
出版が決まった後は、提出した企画案に倣い執筆を進めていきます。
ただ、文章を書くのが苦手という人もいるのではないでしょうか?
その際には出版社と相談してライターを用意して頂いたり、ご自身でクラウドワークスやランサーズなどでライターを見つけ書いてもらうという方法もあります。
本業が忙しくなかなか書籍はかけないよという方は特に、出版の構成はご自身で考え、後は1章毎にライターから原稿をもらい添削をしていくスタイルが進めやすいでしょう。
またただ書籍を出すだけではもったいないので、書籍にはメルマガやLINE@などの誘導リンクを入れプレゼントと伴に誘導を入れるがオススメです。